【米国市況天気予報】12月23日(月)スパイクからの安心感が漂い始める

投稿者名:守屋 史章  金森 雅人

VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2024年12月23日(月)の米国市場の様子を分析しています。(各画像はクリックすると拡大します)

 

VIX分析の各指標の見方と判断方法はこの記事の一番下の動画で解説しています。

米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)

昨日はNYダウ、S&P500、NASDAQとも上昇しました。

NYダウ

<TradingView提供のチャート>

S&P500

<TradingView提供のチャート>

NASDAQ総合指数

<TradingView提供のチャート>

VIX指数とVIX先物の関係

独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ

青が最新日を示しています。

昨日の株価は上昇しVIXは徐々に元の形に戻りつつありいます。

VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート

独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。

幅がさらに拡大しています。

<TradingView提供のチャート>

指数と先物の位置関係を示すグラフ

指数は期先が高いコンタンゴの姿をしており、かつ先物プレミアム状態を維持しているので安定に向かっていると言えます。

<vixcentral提供のチャート>

VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅

青が本日のVIX先物、黒が前日のVIX先物の値です。

先物の価格が大きく下落しました。先物プレミアムの状態で元の平穏な形に戻りつつあります。

<vixcentral提供のチャート>

VIX/VIX3Mレシオ

VIX/VIX3Mレシオのグラフです。

0.90と基準の0.9の位置にいます。スパイク時の警戒感は少なくなってきました。

<TradingView提供のチャート>

VVIX/VIXレシオ

VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。

VVIX、VIXともに下げました。VVIX/VIXレシオの移動平均線は下を向いているため回復にはしばらく時間がかかりそうです。

<TradingView提供のチャート>

SKEW指数

SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。

VIXは下落しSKEWが上昇する、バランスの取れた状態です。SKEW/VIXレシオは移動平均を超えてきました。<TradingView提供のチャート>

債券のボラティリティを示すMOVE指数

 

<TradingView提供のチャート>

独自に作成した米国債イールドカーブ

時系列に整理しました。青が最新日です。

SPYのオーダーフロー

SPYのオーダーフローです。

-84万枚を超える株式の売り圧力がオプション側にありました。

主にコール売りが優勢で、コール売りの買い戻しも顕著でした。

プロフェッショナルと機関投資家が赤のインジケーターとなっているのは原資産を保有してカバードコールを建ており、現物に資金が流入している可能性があります。

<Marchet Cameleon提供>

まとめ

株価が上昇しVIXの形やVIX系指標が元に戻りつつあり安心感が漂い始めてきたようです。

 


 

【参考動画】

VIX分析の各指標の見方と判断方法の解説(2024年11月27日収録分)

 

 

VIX分析の補完【VIXタームストラクチャーとVVIX】

 

 

 

 

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守屋 史章(もりや ふみあき)株式会社M&F ASSET ARCHITECT 代表取締役
【著者情報】
守屋 史章(もりや ふみあき)
株式会社M&F Asset Architect 代表取締役
オプショントレード普及協会 主宰
宮崎県出身。
慶應義塾大学法学部法律学科卒、同法学研究科修士課程修了

個人投資家として企業数社に投資し、ビジネスオーナーを務める傍ら、証券などへの投資をも手掛ける。投資におけるオプション取引を普及させることを目的に、金森雅人氏と共同でオプショントレード普及協会を設立。短期トレーディングから長期運用まで幅広い投資ニーズをかなえる資産運用を研究している。
「オプションについて話せる仲間が見つからない」という孤独になりがちな投資の研究と意見交換を行える会員制のメンバーシップを中心に、個人投資家目線だからこその目からウロコの独創的アイデアと分かりやすい解説で、「わかる」「できる」をサポート。
資産運用を始めたい方へのバックアップや資産運用教育セミナー等を定期的に開催し、手厚いサポートと実直さで幅広い層から支持を得ている。
JPX(日本取引所グループ)主催のセミナー講師として登壇多数。日本におけるオプション取引の草分け的存在。
 

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