VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2024年10月2日(水)の米国市場の様子を分析しています。(各画像はクリックすると拡大します)
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
昨日はNYダウ、S&P500、NASDAQとも上昇しました。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
昨日のS&P500は若干上昇し、VIXは前日よりも若干低下しました。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
幅が狭くなった状態を維持しています。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
指数は期先が高いコンタンゴの姿をしておりますが、先物第1限月は20ポイントを超えており警戒水域です。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
青が本日のVIX先物、黒が前日のVIX先物の値です。
前日より若干下がりましたが、依然として高止まりしています。
VIX/VIX3Mレシオ
VIX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.92と基準の0.9を上回っており警戒が必要です。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIX、VIXともに下落しましたが、移動平均は下向きから水平に変わり始めました。
VVIX/VIXレシオが下向きを維持しており警戒が必要です。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
VIXは下落しSKEWが上昇する、バランスの取れた状態ですが、SKEW/VIXレシオは移動平均を割り込み低下しています。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローです。
-7千枚を超える株式の売り圧力がオプション側にあり、売り買い交錯の状態でした。
プット売りが優勢で、株価の変動に合わせて0DTEのトレーディングが中心でした。
株価下落によるプットの買い戻しも顕著でした。
ATMから-5%のデルタロング(緑)はプット売り、ATMから+5%のデルタショート(赤)はコール売りと、典型的な形です。
インザマネーのDec20’24P580が買われている点が気になります。
まとめ
VIX先物第1限月が高止まりして、VIX/VIX3MやVVIX/VIXレシオ、SKEW/VIXレシオが悪化しています。前日同様雨と判断します。