VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2024年6月14日(木)の米国市場の様子を分析しています。(各画像はクリックすると拡大します)
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
昨日はNYダウは下落、S&P500、NASDAQは上昇しました。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
昨日の株価は上昇したため、安心感が広がり特にVIX1Dが低くなりました。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
幅が広がって安定期を示しています。VIX9Dが一段と下がっています。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
コンタンゴ状態で、かつ先物プレミアムを維持しているので安定と言えます。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
先物第1限月と第2限月の差が1.53と満期に向けて広がってきました。
VIX/VIX3Mレシオ
VIX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.84と基準の0.9を下回っていて、低位安定しています。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIXとVIXが下落し、VVIX/VIXレシオの移動平均が上昇を示しており、リスクオンのサインが出ています。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
VIXは低下しSKEWが上昇する、バランスの取れた良い変動です。SKEW/VIXレシオも移動平均を超えており順調です。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローです。
-472万枚を超える株式の売り圧力がオプション側にありました。
プット売りとコール売りが優勢でした。平常期の形と言えます。
インザマネーのコールの売りが散見され、ATM-5%のデルタがマイナス(赤)となったと考えられます。
まとめ
VIX系各指標はリスクオンを示しています。安心してロングポジションを取れる状況にあります。