VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2023年10月11日(水)の米国市場の様子を分析しています。
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
NYダウ、S&P500、NASDAQとも上昇しました。
PPIやFOMCの議事要旨の公表、金利が低下したとのことで安心感が広がったものと思われます。
VIXの各指標が落ち着いてきました。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
先週の10/5に比べて落ち着きを取り戻しています。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
先物プレミアム状態を回復しています。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
第1限月と第2限月が5%台を回復してきました。
コンタンゴチャート
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
一気に広がりを見せています。
相場が上昇したことの裏返しなので今後を予想できるものではありませんが安心感が広がっているとみられます。
VIX/VIX3Mレシオ
VX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.91と、基準となる0.9を割っていませんのでまだ身構えている状況にありそうです。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIX/VIXレシオが底打ちして上向きになってきています。
VVIX/VIXレシオは株価と相関性が高いため、VVIXの数値が低下するとVIXも下げてくる傾向があります。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
VIXとSKEWの関係は逆相関の形が通常であり、SKEWは株価と相関性が高いことが分かっています。
よってSKEW/VIXレシオが上向きになっているということはバランスが良いということが言えそうです。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローを分析します。
まとめ
今回唯一VIX3Mの指標が0.9を超えているのが気になりますが、VVIXやSKEWのレシオはは改善をしておりリスクオンできる環境が整いつつあると感じます。