VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2023年8月7日(月)の米国市場の様子を分析しています。
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
NYダウ、S&P500、NASDAQとも上昇しました。
FRB高官の利上げ停止発言が好感されたようです。
株価が下落している局面でしたから押し目買いという要素もあったかと思われます。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
コンタンゴ且つ先物プレミアムです。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
第1限月と第2限月の差は6%台と低いですが悪いわけではありません。
コンタンゴチャート
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
タームストラクチャーのスクイーズ状態ですが、スクイーズしかけましたが再度広がっています。
現在は身構えている状態に見えます。
VIX/VIX3Mレシオ
VX/VIX3Mレシオのグラフです。
VIX/3Mについては0.89ということで少し改善しました。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIX/VIXレシオについては移動平均が下向きで、その要因がVVIXとVIXの上昇にありますので、押し目買いということで打診的にエントリーするかしばらく様子を見るかというところですが、現時点での様子はそれほど良い場面ではありません。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
SKEWとVIXのバランスは最近にしては移動平均をしまわり良いバランスとは言えません。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローを分析します。
昨日は+28万枚の買い圧力でしたが数値は普段より小さいものとなりました。
要因としては、プット売りが一番多く、次にプット買いが次にきています。
通常はプット売り、コール売りが上位に来るのですが、今回はプット買いが上に来ています。
権利行使価格が低い所にショートポジションがあり、権利行使価格が高い所にロングポジションが建っています。
ITMのプット売りを手掛けていて、相場上昇でオプションがOTMになり手仕舞いしたものだと思われます。
まとめ
VIXの数値自体は悪くありませんが、複合的な指標を見るとまだまだバランスが崩れた状態にあると言えます。
改善するまでは様子を見る必要があるかもしれません。