VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2023年5月8日(月)の米国市場の様子を分析しています。
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
日本時間2023年5月8日~5月9日朝の概況
昨日は銀行株の空売り規制が出るという話題もありましが、3指標とも小幅な値動きで特に目立ったイベント等はありませんでした。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の位置関係
VIXは16.98で下げました。VIX9Dも下げています。
コンタンゴチャートです。
VIX各指数とVIX先物のタームストラクチャー
指数と先物の関係を見てみるときれいなコンタンゴで先物プレミアムとなりました。
VIX1DAYとVIX9Dの反応は無くなりました。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
スクイーズチャートは広がりつつありますが少し不安定な形です。
VIX/VIX3Mレシオ
0.82と、依然として基準ラインの0.9より低く推移しています。
VVIX/VIXレシオ
VVIXは下げていてVIXも下げ始めてきているのでレシオが上向きにあり、若干好転したようです。
SKEW指数
昨日はVIXが下がりSKEWも下げているので少し形が悪いです。
短期的にはこのようなこともありますが、SKEW/VIXレシオは上昇するほどではありませんでした。
移動平均から乖離している場合は注意する必要があります。
必ず下落するわけではありませんが、乖離しているということは充分にVIXが低いかSKEWが高いことが原因です。
SKEWが高いということはコールが多く売られていることを示しており、異変が起きるとコールの買戻しなどにより相場が崩れる可能性があります。
バランスが一方に偏りすぎる場面には注意しましょう。
MOVE指数
SPYのオーダーフロー
プット売りとコール売りが先頭に来ました。
390万枚のロングポジションになったのはプット売りが一番多かったためだと思われます。
インザマネーのコールは買われているのは、売っていたコールの買戻しの可能性が高いのではないかと思います。
まとめ
タームストラクチャーに関しては平常な形です。
VVIX/VIXレシオが底を打って上昇に転じ始めています。
VIXが移動平均レベルで明らかに下がり始めてVVIXも下げればロングしやすい環境になりつつあります。