VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2023年4月24日(月)の米国市場の様子を分析しています。
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
日本時間2023年4月19日~4月20日朝の概況
NYダウ、S&P500、NASDAQは方向感が無く大きな動きはありませんでした。
企業決算と週末のCPEの発表を控えて待ちの様相です。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の位置関係
VIXは若干上昇しました。特にVIX9DAYが反応しています。
コンタンゴチャートです。
VIX各指数とVIX先物のタームストラクチャー
指数と先物の位置関係は順調なコンタンゴの先物プレミアムです。
VIX1Dはvix centralではまだ反映されていないようです。
タームストラクチャーではVIX9Dが反応しているのが分かります。
1Dはボラティリティが低く反応は無く売り込まれてIVが低いのではないでしょうか。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
9Dが4月14日に底を打って反転しているように見えます。
他の3Mや6Mや1Yも上向いているので、相場の天井を示唆しているのでしょうか。
VIX/VIX3Mレシオ
特に問題はありません。
VVIX/VIXレシオ
黒いSPXと赤いVVIX/VIXレシオは正の相関があり、中身を分析できるVVIX/VIXレシオを見て市況を判断する指標ですが、非常に怖い形になっています。
典型的なVVIXの上昇によるVVIX/VIXレシオの上昇です。
今レシオが上昇している原因はVIXが低下しているのにVVIXが上昇している点であり、もうそろそろ天井を意識して気を付けないといけないということが判断できます。
SKEW指数
SKEW/VIXレシオが頭を下げてきたら気を付けるサインとなるでしょう。
MOVE指数
SPYのオーダーフロー
5日以内のオプションについてはほぼすべて0DTEと考えられます。
短期のコール売りとプット売りが集中しているようです。
VIX1Dを見ると大幅に売られていて指数が小さいのではないでしょうか。
今日の分析では方向性を見出せるものはありませんでした。
まとめ
企業決算や指標の発表が近づき、VIX9Dの傾きが顕著になりました。
VIX/VIX3Mは悪い形にはなっていませんが、VVIX/VIXレシオは天井を示唆するような形となりました。
今後SKEWレシオが下向いてきたら天井を示唆する可能性があり、手仕舞いするタイミングと言えるかもしれません。