VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2024年9月23日(月)の米国市場の様子を分析しています。(各画像はクリックすると拡大します)
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
昨日はNYダウ、S&P500、NASDAQとも上昇しました。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
VIXタームストラクチャーはVIX1Dが大幅下落し、期先になるほど価格が高くなる典型的なコンタンゴの状態になりました。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
幅が広がって安定期を示しています。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
指数は期先が高いコンタンゴの姿をしていますが、先物がフラットの状態が続いています。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
青が本日のVIX先物、黒が前日のVIX先物の値です。
昨日から先物の値はほぼ変化なしでした。
VIX/VIX3Mレシオ
VIX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.85と基準の0.9を下回っていて、低位安定しています。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIX、VIXともに下落し移動平均は継続して下向きです。VVIX/VIXレシオの実体が上向き、移動平均線も上向いており引き続き強気相場と言えます。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
VIXは下落しSKEWが前日と変わらず横ばいですが、バランスは取れている状態と判断します。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローです。
-18万枚を超える株式の売り圧力がオプション側にありました。
売り買い交錯の中、プット売りとコール売りが優勢でした。
Dec20’24C575という長期のオプションが買われていますが、これは前日の建玉がある銘柄であり、カバードコールの買い戻しと考えられます。
またインザマネーのNov29’24P593が売られています。このプットは前日の建玉は無いので新規売りだと考えられ、相場は12月にかけて上昇していくと予想している投資家がいると考えられます。
まとめ
VVIX/VIXレシオが好転し、VIX系指標からは引き続き強気相場が継続すると考えられます。