VIXの様子を視覚的にわかりやすくした独自のVIX指数タームストラクチャースクイーズチャートや、VIX/VIX3Mレシオ、VVIX/VIXレシオ、MOVE指数、米国債金利等を用いて2024年8月19日(月)の米国市場の様子を分析しています。(各画像はクリックすると拡大します)
米国株式市場概況(NYダウ、S&P500、ナスダック総合指数)
昨日はNYダウ、S&P500、NASDAQとも上昇しました。
NYダウ
S&P500
NASDAQ総合指数
VIX指数とVIX先物の関係
独自に作成したVIXタームストラクチャーを時系列に整理したグラフ
青が最新日を示しています。
全体的に低位置にあり、普段のVIXの形に戻りつつあります。
VIX指数タームストラクチャースクイーズチャート
独自に作成したVIX指数タームストラクチャーのスクイーズチャートです。
幅が広がって安定期に近づいてきました。
指数と先物の位置関係を示すグラフ
コンタンゴ状態で、かつ先物プレミアムを維持しているので安定と言えます。
VIX先物とVIX指数の位置関係、および第1第2限月の幅
先物第1限月と第2限月の差が0.59と広がってきました。
VIX/VIX3Mレシオ
VIX/VIX3Mレシオのグラフです。
0.83と基準の0.9を大きく下回っていて、低位安定しています。
VVIX/VIXレシオ
VIXオプションから算出されるVVIXとS&P500オプションから算出されるVIXの比率を計算したVVIX/VIXレシオです。
VVIX、VIXともに移動平均が下向きです。VVIX/VIXレシオの移動平均が上向いており、エントリータイミングは継続しています。
SKEW指数
SKEWとVIXの関係を示したSKEW/VIXレシオです。
VIXは下落しSKEWは横ばいでした。SKEW/VIXレシオは移動平均を超えており、株価上昇を追認する形となっています。
債券のボラティリティを示すMOVE指数
独自に作成した米国債イールドカーブ
時系列に整理しました。青が最新日です。
SPYのオーダーフロー
SPYのオーダーフローです。
+493万枚を超える株式の買い圧力がオプション側にありました。
コール売りとコール買いが優勢でした。
S&P500の上昇でコール売りが出るのは市場参加者が安心感を示していると考えられる良い兆候です。
また、コール買いは株価上昇に合わせて建てたカバードコールの買戻しだと考えられ、こちらも株価上昇時に出ているのは良い兆候だと考えられます。
まとめ
VVIX/VIXレシオは引き続きエントリーサインが出ており、SPYオーダーフローからも株価上昇時の良い兆候が見られるため安心してロングポジションを建てられる状況です。