ポジティブガンマのデルタヘッジは最初に建てたミニを含めて調整する

投稿者名:金守 遼太

ポジティブガンマのデルタヘッジ戦略を行う場合、アットザマネーのコールを1枚買って、同じ権利行使価格のプットを1枚買うことで、ロングストラドルを組むことができます。

このロングストラドルよりもリスクリターンを小さくできる戦略として、アットザマネーのコールを1枚買って、日経225ミニを5枚売るロングストラドルを作ることも可能です。

この時に、ミニ5枚には手を付けずにデルタヘッジをしていくのか、それとも保有しているミニを売買して調整するのか分からない方もいるかもしれません。

実際のデルタヘッジは、買い戻し(あるいは転売)することでポジション操作を行います。

当協会が動画で公開しているPrizeの操作画面では、アットザマネーのコールを買ったことに対するヘッジとして、売った先物ミニ5枚には手を付けずに日経225ミニをどんどん増やしたり減らしたりしているように見えるのですが、これはPrizeの仕様上、ポジションの決済を反映させるために、すべて新規で建ててシミュレーションすることで再現しています。

Prizeの使い方

下図は7月12日にロングストラドルとして08C28250 を1枚買い、日経225ミニを5枚売ってる状態ですが、7月15日には28,230円で日経225ミニを1枚買い、7月19日には27,610円で日経225ミニを1枚買い、7月20日には27,420円でミニを買い、7月26日に27,835円でミニを枚売り、7月28日に27,535円でミニを1枚買うデルタヘッジをした結果です。

Prizeの仕組み上、決済でポジションを外すことができないので、反対売買を新規で建てることで、ポジションを外した場合の損益と同一の状態を作っています。

実際には7月12日は日経225ミニ5枚売りから始まって、7月15日に28,230円で日経225ミニを1枚買いミニの枚数は4枚売りに、7月19日には27,610円で日経225ミニを1枚買って3枚売りに、7月26日には27,835円でミニを1枚売り4枚売りに、7月28日には27,535円でミニを買ったのでミニが合計3枚の売りポジション残っているはずです。

実際には当初建てた日経225ミニ5枚も含めて、デルタヘッジの売買によって枚数が増えたり減ったりさせるのがデルタヘッジの手法です。

証拠金は最大損失額まで

またこのトレードをする際、資金は最大損失額があれば証拠金は足ります。

最大損失は青い線の頂点(28,515円)でSQを迎えた時はコールオプションの535円を失うので、最大損失額は535円です。

リスクが有限なので、この535円を用意しておけば証拠金が足りなくなることを防げます。

もし、1日のデルタの推移がデルタヘッジの決めたポイントに達すれば、日経225ミニを追加してデルタをニュートラルに戻します。

例えばデルタヘッジのポイントが現在値から180円離れたところにあれば、その日のうちに200円上がって行って来いで200円下がった時はミニを1枚買い、また戻してきたときに買ったミニを1枚売るので、デルタヘッジによる利益確定ができています。

もしガンマ対セータの基準値が210円だったとすれば、その基準を割り込まずに行って来いの状況なので損益には何も影響がなく、1日経ったことによるセータの損失を受け入れるしかありません。

このガンマ対セータの損益分岐点でデルタヘッジをするのがダイナミックヘッジと呼ばれますが、それに対してPrizeで検証できるのは大引け(終値)での算出なので、相場の動きに対して若干緩くデルタヘッジを入れています。

デルタヘッジを細かくすればそれだけ動いた足跡を残せますが、その分オペレーションが煩雑になり、Prizeでの管理上の問題が出てくるので、最初は終値や、目途となるところでやるようにして、徐々に慣れていくのがいいと思います。

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