「オプションにあるエッジとは何か?」の動画書き起こし

このページは、守屋が「オプションにあるエッジとは何か?」について解説した動画の書き起こしとなります。

動画はこちら。⇒https://vimeo.com/1025945824/eb61ad8391

日本とアメリカの違い

私たちは米国株オプションを10年以上、日経225オプションは15年以上研究していますが、日本のオプションはアメリカに対して10年、20年遅れていると感じています。

しかしこの9月から取引所が気合を入れて個別株オプション(かぶオプ)の環境を整備しており、オプションの環境が変わってきています。

 

オプションやデリバティブを使わなければ有価証券投資は難しいという世界がもうすぐやってくるはずです。

アメリカでは日本の100倍以上の取引量があります。

個人投資家が米国市場の1/3を占める銘柄もあるなど、その存在感は非常に大きい傾向にあります。

米国では株式投資とオプションはセットで取引されることが基本になっています。

しかしながら、日本ではオプションと株はセットで切り離せないものという意識がまた浸透していません。

 

資産を安全に運用するにはオプションを使わなければ怖くてやっていけないというのが私たちの主張で、オプションをこうやって伝える活動には、

・流動性が高まり取引しやすくなる
・みんながやれば証券会社が参入しやすくなる
・そうすれば手数料も下がってくる

このような効果が期待されます。

 

今回はなんでオプションなのか?という部分を共有しましょう。

 

なぜオプションなのか

株やFXの場合は、株価が上がるか下がるか。あるいはFXならドル円が上がるか下がるかを予想して戦うわけですよね。

商売も同じで、安く仕入れて高く売る。先に高く売っておいて安く物を仕入れて渡す。

このように値段の上下を取りに行くのが商売であり、投資にも当てはまる。

これが原則ですよね。

 

こういった取引はオプションでもできます。

オプションを使うことのメリットとしては、小資金で取引が可能なことです。

100ドルの株を100株買うと1万ドルが必要です。

しかしオプションを使うことで10分の1程度の資金で株式投資とほぼ同じ運用をすることもできます。

このような小資金で取引できる特性を生かして、資産形成期の人がコールを買うことが多いです。

その反対でコールを売っているのは機関投資家です。

お金がない人Appleに投資したいと思ってる、そんな人がAppleのコールを買い、引き受けるのは機関投資家。

こういった図式が成り立ち、お金が少ない人でも参入しやすい環境にあります。

 

このポイントは小資金でできる点です。

仮に損失が出たとしても、投資した小資金の範囲内で終われます。

コールを買えば、最初に払ったお金以上には損しません。

暴落しても自分が最初に出したお金以上損することがない。

このようなメリットがこのオプションにはあります。

 

オプションでしか実現できないこと

そして、なぜオプションを使うのかというと、オプションでしかできないことを実現するためだということです。

株でもできることもやれますが、皆さんにぜひ知ってもらいたいのはオプションでしかできない取引です。

今回のDLS戦略はオプションでしかできない戦い方で、基本は株価が上がるか下がるかを問わず大きく動けば利益が出るような戦い方をします。

投資家の予想する株価変動率をインプライドボラティリティと言い、どれぐらい株価が動くか予想をして取引しています。

コンセンサスが出来上がって大体この株は上げ下げが10%ぐらいあるだろう。

いやいやいや、この株は10%どころじゃなくて15%ぐらいの変動になるはずだ、など、みんながそう思えば変動率が15%に上がります。

このように、市場参加者の予想は変化します。

 

大暴落がきたら、すごく株価が動く。

だからこれまでは10%ぐらいと思ってたのが20%になるかもしれない。

その予想を取引できるのがオプションです。

これをインプライドボラティリティの取引だから「ボラティリティ売買」と言います。

この「ボラティリティ売買」で利益を出すためには、オプションを使うしかありません。

 

ボラティリティはオプションにしかない

インプライドボラティリティが50ポイントだったのに、時とともに変化していき150ポイントにまで上昇する銘柄があります。

市場参加者のその銘柄の予想ボラティリティが、最初は50ぐらい変動すると思っていてもそれがだんだんだんだん150になってしまうのであれば、

50で買って150で売れば利益出ると思いませんか?

あなたは右肩上がりになるだけのチャートって見たことありますでしょうか?

日経平均の株価なんて上がったり下がったりして今後の動きは誰にもわからない。

でもこのボラティリティは必ず上がる局面があるのです。

このボラティリティが上昇するところを取りに行きたくないでしょうか?

 

IVが上がるということはオプションの価格が上がっているということです。

16.25のオプションを買って24.05になりました。7.8ドルのプラス、つまり780ドルの利益です。

そのとき株価は大暴落しています。

この戦略は株価が上がるか下がるか関係なく、IVが上がる局面を狙えばいいのです。

もちろん負けることもあるし絶対はないのが投資の世界ですが、IVがほぼ確実に上がる銘柄やタイミングを捉えられれば勝てる可能性が高まります。

このようにIVのリスクを取るのはオプションでしかできない、

だからオプションを使うのです。

 

IVを利益に変える戦略

IVを利益にする戦略をやりたければ、勉強が必要です。

なぜ理屈を学ぶのか。

それはオプションでしかIVのリスクを取ることはできないからです。

問題はどうやってIVのリスクだけ取ればいいの?

どうやったらIVだけで戦えるのかという点です。

 

残念ながら個別株式のIVだけを取引する商品はないので、自分で作るしかないんです。

オプションには、残念ながらリスクがいっぱいあります。

株価の変動リスクがある。
時間の経過リスクがある。
IVが変化するとオプションの値段も変化する。
そして金利も影響する。

オプションのリスクで代表的なものは4つあります。

今、私達はIV変動リスクだけを取り、他は捨てたいわけですよね。

だから、まず最初にオプションに存在する他のリスクには何があるかということを知る必要があるから、

・株価変動リスク
・時間変動経過リスク
・IVのリスク
・金利変動リスク

をまず分析する。

 

次にIVだけ取りたいのだから、他のリスクはどうやったら消えるかを考える。

とりたくないリスクは消すことが投資の大鉄則だからどうやったら消せるのか。

各リスクの性質を知らなきゃいけないから、大変だけど学ぶのです。

 

IVから利益が出るメカニズムを視覚化

リスクカーブは横軸が株価で縦軸が損益です。

オレンジがポジションを取ったときのカーブで、青が数日経過後のカーブです。

オプション使うと、利益の出方を視覚化できます。

例えば株価が160まで上がれば利益はこれぐらい出るだろうというのを、ツールを使うことでわかるようになります。

株だったら100で買ったものが110になれば10ドル儲かったと簡単に損益が出ますが、オプションの場合はそうではないため、このような分析をしないと利益がどうなったかがわかりません。

このグラフを説明できるようになるために、オプションの知識が必要なんです。

 

日数が経過するとカーブが沈んで損失が出ることがわかります。

ところがIVが上がった場面を見ると、損益グラフが浮き上がっています。

この現象がどういう性質によるものかを知っておきたいと思いませんか?

このメカニズムを知って、それを戦略に生かす。これが必要なのです。

 

IVのリスクを取って、他のリスクをちゃんと消して、IVの上昇を味方につける。

これがボラトレDLS戦略です。

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