デルタニュートラルは本当にニュートラルか?

投稿者名:金守遼太

 

 

前回の記事で、

「スプレッドポジションのデルタはニュートラルでなければならない

とオプションボラティリティ売買入門にあると書きましたが、

訂正します。スミマセンm(_ _)m

 

デルタニュートラルにスプレッドを組むのが一般的というだけであって、

必ずデルタニュートラルにしなさいとは書いてないですね。(P.254に書いてあります)

 

 

 

で、そのデルタニュートラルは本当にニュートラル=0なのか?

という疑問について書いてみたいと思います。

 

 

デルタニュートラルは本当にニュートラルか?

 

 

実は自分がデルタニュートラルかどうかについて

自信を持って答えられるトレーダーはいないと思います。

 

 

 

ボラティリティスプレッドが当初デルタニュートラルであっても、

原資産が上昇あるいは下落すれば

そのポジションにはガンマなどの変動要因があるため、

デルタはほぼ間違いなく変化していきます。

 

 

今日はデルタニュートラルであっても、そして他の状況が全く変わらないとしても、

明日はデルタニュートラルではなくなるかもしれないというわけです。

 

 

 

 

もし論理的にブラック・ショールズモデルに基づいてトレードをしたい場合、

最も適切に利用するためにはトレード期間全てでデルタニュートラルをずっと維持しなければなりません。

 

 

それって現実的?

答えはNO!!( ̄□ ̄!)

 

 

 

誰もデルタニュートラルについて確信を持っている人がいないのに、

トレード期間全てでデルタニュートラルなんて出来るわけありませんよね!

 

 

 

 

 

じゃあ「デルタニュートラルっぽいポジション」を維持していく調整方法は何があるでしょうか?

 

 

1.定期的に調整する

 

常にデルタを監視して、例えば前場、後場、夕場で調整をする。

もっと言えば1時間ごとに調整する。

 

・・・サラリーマンじゃ無理(´・ω・`)

専業トレーダーさんでもそこまで緻密にトレードすると手数料がかかって現実的じゃないですよね。

 

 

 

2.ポジションのデルタ値が規定の数字に達したときに調整する

 

これはどれだけのリスクなら許容する用意があるのか明確にしておき、

そのポイントに達したら調整するというもの。

 

例えばデルタが±10動いたら調整し始めよう、とか。

これが一番現実的で、多くのトレーダーが用いている手法だと思います。

 

 

 

3.勘で調整する

 

・・・オイオイ( ̄Д ̄;)

と突っ込みを入れる、又は笑っちゃうかもしれませんが、

ちょっぴり真面目です。

 

トレーダーはいろいろな勘をもって市場に臨んでますよね?

 

テクニカルの上値・下値抵抗線(支持線)、日本の経済動向、世界の経済動向、

定期的に発表される政府の経済報告、重要な経済指標の発表、

経済カレンダーのイベント、騰落レシオ、などなど・・・

 

ポジティブ(ネガティブ)サプライズが起こる可能性を予測してトレードしているものです。

 

 

なので、この勘で調整というのも、多くのトレーダーが行っている調整方法です。

 

 

 

脱線しますが、結構年配の方は勘で動くことを、

コンピューターをもじって「勘ピューター」と言ったりしません?

ちょっと昭和のニオイがしますね( ̄ー ̄)

 

 

 

 

ではその調整方法についてですが、

オプショントレーダーはたいていオプションで調整しようとします。

 

ですが原資産のデルタはいくつかの記事にも書いたように、

原資産(=日経225先物)でデルタを調整すると、原資産はガンマ・セータ・ベガはゼロなので、

他のリスク感応度に影響を与えずにデルタのみを調整できることになります。

 

本質的には他のリスクが増えないという最も優れた調整方法になります。

 

 

 

 

よって、デルタポジションは調整したいがポジションの他の特性には影響を与えたくない場合は

適切な数の原資産を売買すれば良いということになります。

 

オプションで調整すると、デルタのリスクは減少するが他の特性も変化させてしまうからです。

 

全てのオプションにはデルタに加えてガンマもセータもベガもある。

初心者が時々忘れてしまいがちなことですが、とても重要なオプションの特性なので、

調整するときにはいつも忘れないようにしましょう。

 

もちろん絶対先物で調整しろというわけではなく、オプションで調整するのはいいのですが、

(現に私もオプションで調整していることが多いです)

上記の特性を理解したうえで有効に使いましょう、ということです。

 

 

 

 

 

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